姫は冷血王子の所有物

「ここですね。」








「あぁ。毎年ここなんだ。」








「そうなんですか?」







「俺がここを気に入っているからな。」







「へー。」






そんなたわいのないことを話しながら、2人で店の暖簾(のれん)くぐる。







お店の人に案内されて、私たちはすでに宴会状態の客間に足を踏み入れた。



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