姫は冷血王子の所有物
「んー。中々通らねぇな…。」
「…そうですね。」
「なぁ、この状態で立ち止まってるのも、かなりおかしいと思うぞ?」
「だったら、下ろしてください!」
「それは、ダメだ。」
あぁ〜っ!もう!!
なんでこの人はこう頑固なの⁉︎
第一、お姫様抱っこで送らなくてもいいじゃない!
「お、タクシー来たぞ。」
「やった!」
もう死にそうな時、救世主登場。
助かった…。
「よし、んじゃ、乗るか。」
そう言って、タクシーを停めて乗り込もうとする。
これで、羞恥心からは解放だ…。