姫は冷血王子の所有物
いくら、勝手に家に上がられ、からかわれ、ムカついたとしても、一応上司。
「きちんと、お礼と謝罪はするべきだよね。」
なんとか上司に対しての礼儀を思い出し、きちんと謝ろうと決めた。
「そろそろ上がろう。」
お風呂から上がって、ルームウェアに着替える。
それから、タオルで髪を拭きながら、リビングに残されたお酒の残骸たちを眺める。
「にしても、よく飲んだなぁ…。」
机の上には、ビールや焼酎の缶が数十個。
あんなに飲み会でも飲んで、しかも部長とこんなに飲んでしまった。
「…自分のゴミくらい片付けてくれてもいいのに…。」