姫は冷血王子の所有物
「ちょ、ひどいっ‼︎お願いよぉ〜一回だけ!ね?」
「…飲み代、全部出しなさいよ。」
「はい、姫様っ‼︎」
夏実が茶化すように敬礼をするもんだから、呆れ笑い。
全く…。今日は家でゆっくりできると思ってたのに。
「じゃ、今日の7時に駅前のカラオケね。」
「カラオケって…。大学生の合コンじゃないんだから…。」
「いいじゃない。気分はまだ大学生よ。」
そんな夏実の言葉に、また苦笑いがこぼれた。