姫は冷血王子の所有物


「ん?なんだ?」










不機嫌だろうがなんだろうが、高坂に呼ばれたら、やっぱり顔は自然とにやけるわけで。










それを必死に隠すのは、結構きつい。










「これ。部屋に落ちてたんですけど違いますか?」











小声で言われて、手の中を見せられる。










そこから現れたのは、昨日必死で探したキーホルダーだった。

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