姫は冷血王子の所有物



「ぶ、部長…。」











俺だとわかり、明らかに動揺している高坂。











気まずそうにデスクに顔を戻す彼女は、俺と目も合わせようとしない。











(そんな態度取られると、傷つくんだが…。)











そう思いながら、愛しい背中を見つめる。











さっきから手が止まっているように見えるから、きっと緊張しているのだろう。


< 90 / 143 >

この作品をシェア

pagetop