姫は冷血王子の所有物
「…それは大変失礼いたしました。」
深々と頭を下げる部長。
なんで部長が謝らなきゃいけないのよって、不満がふつふつと湧き上がる。
そんな部長の姿を見て、満足そうに微笑むムカつくやつ。
「まぁいいけどね。それじゃあ姫歌ちゃん、行こう「ですが。」か?」
調子に乗ったやつが、私の肩に手を回しそうになったところで止まった。
「何?まだなんかあるの?」
不満そうに部長を睨みつける。
けど、そんな状況でもいつもの部長の方が何倍も怖いと思うのは、私の感覚がおかしいのだろうか?