冷たい彼が大好きなんですっ。
私の名前を、覚えてほしいっ。

ストーカじゃない!よ・・ね?

私の名前は、柿乃美優。

今っ!絶賛観察中ですっ。窓から顔を出しガン見。

あ・・何を?って感じだよね。

私が見ているのは、月本 玲。私が考えたあだ名は、玲様っ!
玲様は、もう国宝のように美しくって身長は、なんと180センチ。
それにあの色素の薄い髪がサラサラと風に吹かれて、まるでどこかの国の王子様っ。

「ねぇ、また冷酷王子のこと見てるの?」

んんっ?聞き捨てられない名前が!

玲様は、冷酷じゃないよー・・・と言いたいとこなんだけど・・・
まぁ、言われてもしょうがないかと思ってしまうのは、きっと誰が見ても彼が冷たい態度だからだと理解しているからだ。
そう、たとえば...女の子が告白した後の名言!
「僕さ、君のこと好きになれない」
いつも、告白を断るときは、この言葉で断るのだ。
悪気は、ないんだけど...気になって見るといつもこの言葉なんだよね。
はぁ~どう断られるのは、目に見えてるから、いつもこうやって見ることしかできない。

「また、ため息ついて、どうせ話しかけたいな~とか思ってるんでしょ?」

「話かけれたらな~。」
唯一、玲様の事で、話をするのは、ちょと言葉が胸に刺さる時もあるけど...
私の仲のいい大親友の愛理。
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