これが私の王子様

 メインは、鶏のから揚げ。

 それに、ポテトサラダ。

 他は、ご飯と具材たっぷりの味噌汁。

 完全に定食屋のメニューだが、このメニューでいいか和人にメールし、了承を得ているので、これを作らないといけない。

 大盛りで。

 できれば、デザートも。

 その後、送信されたメールには、上記の内容が書かれていた。

 「大盛り」ということは相当な量を買わないといけないが、後で材料費を建て替えると言われているので、沢山籠の中に入れていく。

 明らかにこの量は、三人前。

 しかし大盛りなので、これくらいの量を購入しないといけない。

 清算し、四枚の袋に詰めていく。

 母親と買い物に行っても滅多に四袋はいかないが、和人の為に料理を作るだけでこの量になってしまった。

 買い物を終えると、ゆかは鞄から携帯電話を取り出す。

 買い物を終えたら電話をしてほしいと言われているので、電話を行う。

 現在和人は、車の中でゆかの買い物を待っている。

 勿論、現在の年齢では運転は無理なので、運転手付き。

 彼が乗っている車は国産車か外国車かわからないが、見た目から「お金持ちの車」と、ゆかは認識する。
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