君のための唄。
彼女は俺が歌っている時にはいつもいた。
その顔が笑顔に変わったことは一度も無い。
いつも…何かを思っている目をしていた。
その彼女のお陰か、自分の実力か。
だんだんと俺の歌を聴いてくれる人が増えていった。
人垣ができる中、彼女は一際輝いて見えた。
『今日はこれで終わりです。
皆さん、聴いていただきありがとうございました!!』
と俺が最後の挨拶をすると、皆拍手をくれ散りぢりに帰っていった。
彼女も同じように帰ろうとしていたので俺は慌てて彼女に声をかけていた。
『ねぇ、君!!
いつも、俺の歌を聴いてくれてるよね?』
彼女は驚いたように振り返り『あっ…』と呟いた。
彼女が初めて、俺の前に現れてから1ヶ月がたっていた。
季節は春から夏へと変わりゆく途中だった。
その顔が笑顔に変わったことは一度も無い。
いつも…何かを思っている目をしていた。
その彼女のお陰か、自分の実力か。
だんだんと俺の歌を聴いてくれる人が増えていった。
人垣ができる中、彼女は一際輝いて見えた。
『今日はこれで終わりです。
皆さん、聴いていただきありがとうございました!!』
と俺が最後の挨拶をすると、皆拍手をくれ散りぢりに帰っていった。
彼女も同じように帰ろうとしていたので俺は慌てて彼女に声をかけていた。
『ねぇ、君!!
いつも、俺の歌を聴いてくれてるよね?』
彼女は驚いたように振り返り『あっ…』と呟いた。
彼女が初めて、俺の前に現れてから1ヶ月がたっていた。
季節は春から夏へと変わりゆく途中だった。