悲愛日記
そしてご飯を食べて、寒い外へ出た。
「お腹いっぱいー」
あの後デザートを頼んで、デザートも食べてしまったので若干お腹が膨らんでしまっている気がする。
ふぅ、と息を吐いてみたら白い息が出た。
店内が熱くなるほど暖房を強くしていたので、温度差が大きく余計寒く感じる。
「この後直ぐはアトラクション乗るの無理だよな」
だねー、なんて言いながら祐の隣に並んだ。
すると……自然に手を繋いでくれた。
しかもさっきとは違って、俗に恋人つなぎって言うやつ。
一本一本絡められた指。
密着感が増えた感じだ。
繋がれた手を見て、寒さも吹っ飛んだ気がした。