悲愛日記














何を言っているのか、理解できなかった。










「…………え、?」











気の抜けた声が出る。









ざわざわしている周りなんて全く気にする余裕なんてなかった。










ガタン、と椅子が後ろに倒れるほど激しく立ち上がった。










いつもなら適当に行われてるホームルームで、先生が明らかに顔をしかめてみんなを静かに座らせていたときから嫌な予感はしたんだ。









今日は祐は学校を休んでいる。









昨日は、元気に学校に来ていたから風邪という事はないと思うのに。











一日中、今日は落ち着かなかった。













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