悲愛日記
力なく地面に座り込む。
「おい、祐が事故ってどういうことだよ!?」
海里くんが先生の胸ぐらをつかんで詰め寄っていることがぼんやりと視界に映る。
「り、莉子!大丈夫っ!?」
杏奈が駆け寄ってきてくれても、言葉を何も返せない。
………祐に、祐に、会いに行かなきゃ。
そう思って立ち上がろうとしても体に上手く力が入らない。
頭の中、色んなものがごちゃごちゃして_________真っ白だ。
祐、祐、祐、祐。
お願いだから、無事でいて。
お願いだから、生きていて。
ただそれだけを願って私は完全に意識を失ってしまった。