悲愛日記
アリガトウ
ゆっくりと歩いて、教えられていた病室にたどり着いた。
私が目を覚ましてから。
一週間もの日々が流れた。
私はあれから、学校には行ってない。
祐の事故の知らせを聞いて学校でショックで倒れてた私は、退院こそしたものの毎日病院に通っている。
でも、祐の元へは行けず解放されている屋上で空をただ眺めているだけ。
そこでお医者さんに渡されたノートを見ようとするけど、いまだ開けてすらいない。
ただノートの表紙を何度も手でなぞるだけ。