悲愛日記
点数は、81点。
まぁまぁそれなりに点数があったのでほっとした。
杏奈は立ったまま周りときゃいきゃいしているけど、私はあまりにもの緊張で疲れたので崩れるように座り込んだ。
……恥ずかしかったぁ。
はぁ、とため息をつきながらテーブルに置かれている自分の飲み物を取ってストローを口にくわえた。
そしてふと、前を見ると…。
じーっとこちらを見ていた葉月くんと目が合った。
困ったように微笑む。
すると葉月くんも目じりを下げて微笑んでくれた。
周りが騒がしい中での小さなアイコンタクト。
また、胸が高鳴った。
日に日に溢れていく葉月くんの想い。
いつまで、零れずに保つことができるでしょうか。