悲愛日記
再び足を止める。
……え、告白?
私、お邪魔なタイミングで遭遇しちゃった感じ?
びっくりして足音を立てないようにゆっくり、上にいる人の顔が見える位置まで移動する。
見えたのは…知り合いじゃないけど、綺麗な子だった。
顔を真っ赤にして俯いているけど、ここからばっちり見えてしまっている。
さらに女の子は言葉を続けた。
「いきなり……ごめんなさいっ。でも、初めて見たときからずっと気になってて……。見かけるたびに、なんか、好きになっててっ。」
焦っていて少し微笑ましい。
なんて、この時まで私は呑気に初めて見る告白現場に興味津々だった。
でも______。