悲愛日記
そして保健室に入ると優しそうな笑みを浮かべた保健室の先生が出迎えてくれた。
体温計を渡され、ぐったりとソファーにもたれかかる。
そして熱を測ると……。
なんと、38.1度もあった。
自分で熱の高さに驚いた。
そりゃしんどいはずだよ…。
保健室の先生に体温計を渡すと、「あら、ちょっと高いわねぇ~」とほんわか笑いながら言った。
でも今はその笑みに返す笑顔を作る余裕はない。
「どうする?おうちの人に迎えに来てもらう?それとも少し保健室で休む?」
どちらにしと帰らないといけないけど、と言われてしまった。
お母さんは仕事をしていないから直ぐに向に来てくれると思うけど……。
「ちょっと、休ませてください」
今、動く気力はもうなかった。
先生が用意してくれたベッドに勢いよくダイブする。
そして直ぐにそのまま眠ってしまった。