悲愛日記
なんと、偶然だったことに入学式でぶつかってしまった人は同じクラスの葉月くんという人だった。
葉月くんとは初っ端からやらかしてしまったから、そこまで極度な人見知りを発揮することはなかった。
少しだけ最初は挙動不審な態度を多くとっちゃったけど、最近は普通に話せてる。
葉月くんもよく話しかけてくれるし、人懐っこい笑顔だからすごく接しやすい。
そして葉月くんとよく話していると、周りの人達と触れる機会が多くなって、なんともうすでに仲のいい友達が出来てしまった。
今までの私ではありえない。
それに地味にクラスにもなじんでいる。
葉月くんは既にクラスの中心的存在で、もうみんな葉月くんに信頼を置き始めていて。
それに葉月くんは俗にいうイケメンで……。
リーダー性もあるのか何かとクラスを仕切っている。
ちょっと何か遠い存在なのかなぁーって最近思う事も増えたけど、葉月くんは相変わらず接してくれるので私も笑い返す事が出来る。
…まぁ、その葉月くんの提案で決まったクラス会という名のカラオケ。
たぶんこの時期からクラスでカラオケに行くなんてウチのクラスだけなのじゃないんだろうか。
同じ中学校の友達に聞くと、クラスでグループは決まっているものの団結力なんて皆無だそうだ。
毎日中学校の方がよかった。中学校に戻りたい。と言い続けている。
しかもこの前なんて「将来、絶対タイムマシン作る。それで中学校に戻る」と言っていた。
私は……中学校はなんとか友達を作ることができ、それなりに楽しかったけど…。
このまま中学校に戻りたくはないなとは思う。