彼の背中は誰よりも大きい。
第一章
〜minako side





「……美奈子?ちゃんと聞いてる?」
「え?あ、うん?」
「だからー、ここのyに2を代入するじゃん?そうすると…」

あははとごまかすしかない。

せっかく雅弥が勉強を教えてくれるのに、わたしは全く集中できてない。
なぜか動揺している。

「みなちゃん休憩したら?」

幼なじみの愛恵が声をかけてくれた。
でも

「あと一問だけ!」

「お前何言ってんだよ、話もまともに聞いてないくせに~!」















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