LB4
パーテーションで軽く仕切られているだけのミーティングスペース。
板東の立てた音に、オフィスからいくつか視線が向けられる。
「さぁね。座りなよ、目立つから」
素っ気なく答えたけれど、彼は期待をたっぷり含んでキラキラした視線をいつまでも向け続けた。
付き合うことを決断する時の方が、身体を重ねることを決断する時よりもずっと多くの勇気を必要とする。
同様に、誰かと別れる時の方が、誰かとの肉体関係を終わらせるよりもずっと多くの神経を磨り減らす。
日々戦うように働いている私としては、もう無駄に心を消耗したくない。
だけど。
私はたぶん、これからも板東と寝るような気がする。
何度も、そして頻繁に。
Bother01:可愛い後輩