blue beast blue moon ー青い獣、青い月ー

「詩乃。俺の隣 座れ」

「はーい」

「......なんで1人分あけて座るんだ」

「え？ これが普通じゃないの？」

「普通じゃない...。 来い」

「ん～、 狭いじゃないか～！」

「...うるさいぞ。黙って座っとけ」

「むぅぅー。 俺様すぎるぅ～」

「あはは。詩乃ちゃんは蒼に逆らえないね」


ｶﾞﾁｬ

「ただいま帰ったで！めっちゃ疲れたわぁー！快罹 飴ちゃんあるかぁー？」

「......翔陽。うるさい、あんなの全然疲れないから」

なに...このうるさい人とクールな少年は......ん？クールな人どっかで...

「お疲れ、翔陽と黎。翔陽、飴あるよ」

「ほんまか！？これで疲れがふっとぶわぁー ありがとなぁー、快罹」

なんなんだ。関西弁ヤロー。しかも飴で疲れがふっとぶのか.....。

「！？ なんや！このべっぴんな女の子わ！」

「......翔陽。もう少し俺の話聞こうよ?俺 言ったよね？ 姫ができたらしいよって」

うわぁ～黒いオーラ半端じゃな
いよ......

「お、おぉー！そうだっなぁー！」

「翔陽と黎は初めて会うよね。自己紹介したら？」
ｱﾘｵｶ ｼｮｳﾖｳ
「俺は有岡 翔陽！飛乱の幹部や！よろしゅーしてな！」
ﾄｳﾄﾞｳ ﾚｲ
「......藤堂 黎。飛乱 総長」

「れ、黎？」

「あ？ 君、名前は？」

「雨宮 詩乃......」

「俺の事知ってるの？」

「う、ううん...。人違いかな～あははー」

「まぁー自己紹介終わったし！黎 どうだった？.........夜桜の様子は」

「全然。 動く気配ないよ。しかも総長が速水だった」

「総長が速水だと！？ どうする...蒼」

「無駄な抗争はしない。向こうが仕掛けてくるのを待つだけだ」

「私、下行ってくるね」

ｶﾞﾁｬﾝ