blue beast blue moon ー青い獣、青い月ー
2章
疑いと夢


蒼とキスをしてあれから何日かたった。 それなら蒼は必要以上に私に触れることはなく........なぜ私にキスをしたのかは未だ不明。




まぁーそれより、あいつら探さないと。 夜桜の頭が変わってたからって会えないわけじゃない。

「行ってきます」ガチャン






この男 夜桜の事知ってそう... 話しかけてみよ。

「ねぇーそこの君~」

「ああぁぁーん?」

「夜桜の前の頭、知ってる?」

「おぉ~知ってる 知ってる!そこのホテルで話そうぜ~ニヤニヤ」

「そうです~! ざーんねん♪」

シュッ トンッ バタン

男の後ろに回って首元を一撃。即、気絶。

やっぱり みんな知らないのかな......
そんな前に総長 交代したの?


「ここの辺かなー?」

「だと思うけど...誰も喧嘩してなくね?」

えぇぇー!? 柊羽と......楓?

誰だよ! 黒乱 呼んだやつよっ!見つかったら.....やばい。冷や汗かいてきたよ! えぇっとまず、考え①、普通に話しかける
。考え②、後ろに回って気絶させる。考え③、逃げる。①は...アホだろ!なんでいるのか聞かれるじゃん!②は...相手の強さは分からない以上、手は出せない!ここは...③だ!

ダッシュだーー 逃げるが勝ち!


「っっ!?」

「ん?どうしたー?柊羽」

「......誰かがいたような」

「気のせいだろー 。よしっ帰るか~」

「気の...せいか。おぉー帰るか!」





ふぅー着いたぁー。 ......バレてないよね? 黒乱がすぐ来るとなったらあいつを探せなぁぁーい!はぁぁー諦めてまたにするかぁ。





詩乃が逃げたその頃......

コンッ コンッ

「蒼さーん、ちょっとよろしいでしょうか」

「あ?なんだ?」

「失礼します。さっき楓と見回りしてたんすけど、詩乃ちゃんらしき人が喧嘩している、と報告があった場所にいたんすよ。まだ詩乃ちゃんか分からないんすけど......しかもそこに男が気絶して倒れてたんすよ。関係ないかもしれないですけど」

「そうか... 快罹、 詩乃は今日なにしてんだ」

「詩乃ちゃんは用事があるから来れないってメール来たけど...」

「まだ詩乃だと決まったわけじゃないが柊羽、しばらく詩乃の監視を頼む」

「うっす。失礼します」

ガチャン

「蒼、どう思う?」

「どうって?」

「詩乃ちゃんがその男を気絶させたのかなーって思って」

「あいつが喧嘩できるってことか?」

「うーーーん」

快罹は唸りながら頭を抱えて考えこんだ。

「ったく、快罹はあいつの事になるとまじになるよな~」

「潤!うるせぇ。仲間の事心配して何が悪い!」

「悪くねぇ 悪くねぇ。はぁーねみぃ」

バレるのも時間の問題。


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