blue beast blue moon ー青い獣、青い月ー
「えっ!なんで倉庫なの?学校は!?」
「今日はちょっと詩乃ちゃんに大事な話ししたいから学校は休みってことで!」
「そうなの?まぁーいっか」
あれ~楓とかみんないないなぁ~
「みんな学校だよ。昼すぎたら帰ってくるよ」
快罹が私の心を読み取ってそう答えた。
「そうなんだ~」
タンタンタン ガチャ
体が勝手に動いて蒼の隣に座ってる.....
「快罹~話しって?」
「あぁーそれは蒼から」
「ん?」
「詩乃 今、家族と暮らしているのか?」
「ビクっっっ!」
「どうなんだ?」
「.........1人で暮らしてる」
「そうか」
「......それがどうしたの?」
「今日から俺達の家で暮らしてもらう」
「えぇぇぇーーーー!?」
「はぁぁぁーーーー!?」
「...............ニコッ」
「うるせぇ」
「なに勝手に決めちゃってんの!?無理だから!」
「そーだぞ蒼!俺聞いてねぇ!」
「蒼、まさか大事な話しってこの事かな?ニコッ」
潤たちも聞いてなかったようで......快罹、顔は笑ってるのに目が笑ってないよ.........
「決定事項だ。文句があるやつ、手あげろ」
潤と私が即座に手をあげた。決定事項と聞いて快罹は納得したのか手をあげなかった。
「詩乃の言い分を聞こう」
「はいっ!あのマンションもう買ってるから引っ越せませーん!どうしたらいいですか~」
「詩乃、ナイス!」
「「いぇぇぇーーーい!」」
今日だけはなぜか気が合いハイタッチをする潤と私。
「それなら大丈夫だ。お金は今まで住んだ分だけでいいそうだ」
「はぁぁぁー!?そんなわけ......」
「くそっ蒼め!やることが汚いぞ!」
「そーだ そーだ!汚いぞ~」
「黙れ、五月蝿い」
「...............。」
「...............。」
「次は潤の言い分を聞こう」
「俺は聞いてねぇから反対だ!」
「潤ー拗ねてるの?クックッ」
「おい!快罹、俺様が拗ねてるだとぉ?しかもなに笑いをこらえてる!笑いたきゃ笑え!」
「じゃ遠慮なく、あっはっはっはっはっ!クックックッ 潤が拗ねてるぅ~ぎゃはははは」
こんな快罹、見たことない。すごい笑ってる。蒼を見てみると......
「いつもこうだ。快罹がちょっかいかけて、潤が暴れる」
だそうだ。いつもか、いつもこうなのか。それは、うん。言っていいの?もう言っちゃうよ?
「2人とも、五月蝿い」
「............。」
「............。」