blue beast blue moon ー青い獣、青い月ー
「うん~それはね~」

「前にそうゆうやつがいたからだ」

快罹が答えようとしたら潤が先に答えた。

「そうゆうやつ?」

「ある女をおまえが来る前に姫にしていた。俺達は喧嘩のできないか弱い女だと思っていた。だが、実際にそうではない、っと分かったのはそいつを姫にして1年が過ぎようとしたときだった。」

「...............帰る。快罹、詩乃の事頼むぞ」

ガチャン

「え、蒼?どこ行くの?」

「詩乃ちゃん、大丈夫だよ。僕が家まで送るからね。まだ話しの続きだからもう少し聞いてくれるかな ニコッ」

「う、うん」

「詩乃、蒼から聞いたろ?蒼が唯一愛した女の話し」

「うん、聞いた。その女の人に化け物って言われて喧嘩では本気を出さないって......それが関係あるの?」

「その女だよ。黒乱を裏切り、蒼を苦しめたのは」

「っっっ!」

「そいつはスパイだったんだ。その時は俺らまだ中2で子どもだった、そいつの事疑いもしなかった。その女は敵対しているチームの総長と付き合っていたんだ。だから、ほんとは蒼の事なんとも思ってなかった」

「........そう、だったんだ。だから、私がスパイなんかじゃないかって?」

「あぁ、だって、あんな事があったっていうのにおまえを信用しているやつがいたら俺は尊敬するぜ」

「むふっ 僕、詩乃ちゃんの事 信用してるけど?へぇ~尊敬、してくれるんだぁ?」

快罹、顔が怖いよ........悪魔の笑顔!しかも黒いオーラがでてきたよ。

「"快罹”以外の詩乃を信用しているやつを尊敬するって言ってんだ!勘違いするなボケぇ!」

「喧嘩やめてよ~!うるさぁーい!」

「詩乃ちゃんがそこまで言うなら........潤、今日だけ特別に許してやろう。よし、詩乃ちゃんこんな時間だし帰ろうか!」

「おいっ!快罹、待ちあがれ!逃げるんじゃねぇー!」

ガチャン
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