blue beast blue moon ー青い獣、青い月ー

「テル…今日の飯もうまそう」

「赤、みんなが集まってからだからな」

「……腹減ったのに」

「おっ、うまそ~って詩乃ちゃんは?」

「ああぁぁー、詩乃ちゃんに蒼は寝起きがすごく悪いの言ってなかった」

「ふっ ざまあみろ」







「蒼~?起きてー」

「............」

「もぉー」

蒼の髪、キレイだなー 少しなら触ってもいいよね?

トン- サラサラ~気持ち~

私が蒼の頭を撫でてると蒼が寝返りをして布団がめくれて背中にあるものが露になった。

「入れ墨……?」

「見てしまったか」

「わぁっ!いつ起きたの!?」

「詩乃が頭を撫でてるとき」

「えぇっ!そんなに前から起きてたの?言ってくれれば…」

「気持ちよかったから」

「ど、どうしたの?そんなに素直になって…」

「別に。見たろ?背中の」

「うん…見たけど」

「どう思った?気持ち悪いだろ」

「別に?お兄ちゃんがしてたし…」

「そうか…で、なんかあったか?」

「そうだった!テルさんがお昼ごはんできたって!」

「着替える…」

「わっ!上半身 裸じゃん!はやく着てよ~」

「さっき見てたじゃねぇか」







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