blue beast blue moon ー青い獣、青い月ー
「まぁー諦めなよ。蒼からは絶対に逃げられないよ、よしっ行こっか!」

「行くってどこに!?」

「んー、僕達の帰るべき場所だよ。さぁーさぁー僕の後ろ乗って!」

ん?俺から僕に戻ってる。ってもしや、このパターン......


ボォォォォン

「いぃぃぃやぁぁぁーーーー」





「はい!詩乃ちゃん 着いたよ」

「快罹ぃー、 はぁーはぁー スピード落としてよ......」

「あははは 風が気持ちけど....今度から気をつるけるよ。じゃー入ろーか」



「ただいまー。蒼〜 詩乃ちゃん連れてきたー!」

「.........なんで俺に言うんだよ。潤でもいいじゃねぇーか」

「潤は興味ないみたいだからね。あ、あと詩乃ちゃん 黒乱の姫にしたいんだけど。いいよね?ニコッ」

「俺も興味なんかねぇーよ。.........なぜ姫にする?理由を言え」

「詩乃ちゃん 喧嘩売られててさぁー、僕、そいつに言っちゃったんだよね〜"この子は僕らのリーダーのお気に入りの子だよ”って」

「.........はぁー。危ないから姫にすると?」

「ピンポン ピンポン!大正解~!黒乱の発言は絶対でしょ?」

「チッ ルール利用しやがった。............詩乃。ここからは俺らの領域だ。生半端な気持ちで立ち入るな。お前はどうなんだ。快罹が勝手に言ってるだけなのか。それとも、ここにいたいのか」

......すごい。一瞬で空気が変わった。これが族の頭。 私は......わ、

「...たしは......。私はっ.........ここにいたい!」

「ふっ。俺がお前の居場所、つくってやる」

っっ!蒼がちょっと笑った!

「わぁー!蒼が少し笑ったよ!久しぶりだねー。やっぱり詩乃ちゃん気に入った?クスッ」

「.........そーゆーわけじゃねぇーよ」

「んもー、照れちゃって♪ 」

「照れてなんかない。 飛乱と月乱に通達しとけ。雨宮 詩乃は今日から黒乱の姫だ。手を出す奴は容赦しない、と」

「了解。といゆーか、詩乃ちゃん。詩乃ちゃんって星野聖蘭高校に転校してきたんだってね~」

「え!なんで知ってるの!?」

「転校してきた日。ジーって見てくる人いなかった?」

「ん~......あっ!いた!気にはなったけど転校生だからかなーって思って気にしないようにしたけど...」

「あぁーそいつはね、柊羽だよ」

「......柊羽?」

「わからない?詩乃ちゃんが初めてここにきた日僕に挨拶してきた人いたでしょ?」

「うん。いたね!その人が柊羽さん?」

「そうそう!挨拶しておいた方がいいね。あ!蒼。柊羽を詩乃ちゃんの護衛にしようよ!」

「そう言うと思ってメールした。もうすぐ来る」

タッタッタッ トンッ トンッ

「失礼しまーす。蒼さん何かご用ですか?」

「快罹、説明」

「??」

「えーっとね、詩乃ちゃんと同じ学校でしょ?だから、学校で詩乃ちゃんの護衛をしてほしいんだけど。できるかな?」

「はい!できるっす。で、この方が例の姫さんっすか?」

「うん。この子だよ。詩乃ちゃん自己紹介!」

「えっと、雨宮 詩乃です。姫さんとか呼び方やめてね!あと敬語もなしだからね。同級生なんだから当たり前だけど」
ヨコヤマ シュウ
「うっす。自分、 横山 柊羽っす。えっと......んっと、じゃ呼び方は詩乃ちゃんで......敬語なしっすか?」

「じゃ私は柊羽って呼ぶね!絶対に敬語なしだからね。敬語で話しかけたら無視するからねっ」

「うぅーそんなぁー ......分かったよ。じゃ詩乃ちゃん よろしくね!」

「うん!柊羽 よろしくね!」

「じゃー挨拶もすんだことだし~夜ごはんでも食べに行くかっ!」

「......そうだな。詩乃行くぞ」

「うっす。じゃ、自分は失礼するっす」

「じゃ、柊羽 行ってくるね〜」

「うん。詩乃ちゃん行ってらっしゃい」
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