人殺し少女
第一章 木山 裕人
裕「ハァ~…。」
裕人はいきなりため息をついた。
裕「公平のせいで嫌な記憶が忘れられねぇよ…。まぁ楽しかったけどなぁー…。」
裕人はものすごく小さな声でぼやいた。
美樹「あのー?もしかして木山さんじゃないですか?」
裕「へ?」
あまりに突然だったため力の抜けた声が出てしまった。
裕(誰だ?この子は?でも名前はあってるから一応返事を…。)
裕「あっはい…木山ですけど…??」
美樹「あっ!私増田 美樹っていいますっ!!」
裕「まっ増田っ!?」
美樹「あっやっぱり知ってますか?お父さんとお母さんの葬儀に来てた人に似てるなぁって思って!」
裕「おっ覚えててくれたのかっ!嬉しいなぁ…!」
裕(あの2人の娘だ!?美樹って事は次女か?)
美樹「あっじゃあ行きますので!失礼します。」
裕「また今度ねー!」
裕人は精一杯の作り笑顔を見せた。
裕(娘に会うなんてついてないなぁ…もっとあの思い出を思い出してしまった…。)
美樹「何が楽しかっただよ…。ふざけてんじゃねぇーよ…。すぐにでも殺してやる…。」
美樹はボソッと一言残してその場を後にした…。