あの日の約束。
気持ち

告白

「ねぇ有希、ほんとに行くの?たぶんムリだって」

「ううん、イジでも伝える」



中原有希、14歳。

ごくフツーの中学2年生。



「だって、あの相田君でしょ?レベルが高すぎるって…」

この子は平戸実智瑠。実智瑠は小学校からの友達だ。

「そんな告る前からムリだムリだなんて言ってたって、ぜんぜん進めないじゃん。フラれたとしても、いい勉強になるじゃん!」

そう、あたしは隣のクラスの相田潤が好き。

だから、今日は告白するって決めたんだ。

相田君はかなりイケてるってゆーか…

とにかく、モテる。

「はぁ~…フラれても知らないからね?」

「うん!たぶん大丈夫だから!!」

それだけ言って、有希は教室を飛び出た。



いそいで家に帰り、少し気持ちが落ち着くまで待つ。

「…よしっ」

少し気合いを入れてから家を出る。

そしてまた学校に戻り、部活帰りの相田君を待つ。

――来た!!!――

ヤバイ。かなり緊張してる…。

軽く深呼吸。

よし!ファイトだ有希!!

「あっあのぅ…」

「えっ!?」

「あ…えっと…その…」

上手くしゃべれない。

恥ずかしい…。

「何か話あるの?何?」

「あのっ…ずっと…相田君のこと見てたの。だから…付き合ってくれますか…?」

一瞬であたしの顔は真っ赤になった。

「えっと…となりのクラスの中原さん…だっけ?」

!!

「えっ…知ってるの??」

「まぁ…あんたけっこうモテてるから…」

うそ!?

あたしって以外とモテるんだ!?
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