蜜を求めし蝶たちよ。
「いやいやいや。あるわけなくね?お前を?翠さんが?好き?マジ、寝言は寝てから言えよな」


大和は半笑いで海人を見ながら言った。


「なんだよ。失礼な。なんなら、証拠見せてやるよ。ほれっ!」



海人は頬を膨らませて、拗ねたように携帯を大和に見せながら言った。


「うおっ!まじだ…」



大和はショックをうけながら言った。


「これで、寝言じゃないってわかっ「はーい。これ、何かな?没収ね。」



ドヤ顔をしながら自慢げに話している海人の手にある携帯を、先生は語尾にハートマークがつきそうなくらいのスマイルで奪いとった。
< 15 / 27 >

この作品をシェア

pagetop