それでも君が好き
出会いからの再開
――今の私――
私は今日、高校生になった。
名前は佐藤 春月(さとう はる)。
結構、どこにでもいそうな名前。嫌いでもないけどそこまで好んでいるわけでもなく....。
そして私は今、私のこれから通う高校に向かうため歩いているところ。
「はーるーぅぅぅーーーーーーーーっ!!!!!!なんで置いてくのさ!!!!!!ひっどーい!うちおこだよ!」
騒ぎながら走ってきたこのうるさくて可愛い女の子は私の小学校からの親友。新川 夏夢(しんかわ なつめ)
顔は可愛いくせにとにかくうるさい。
「朝からうるさいなー!近所迷惑!てか、ちゃんと夏夢の家にいったよ!でもね夏夢が寝てて起きなかったから先に行ってるよって私言ったもん!!!!!!」
「それでも叩き起こしてくれたっていいじゃん?うち春月と学校行くの好きやねん。」
こんな可愛い顔で好きやねんとか言われたら可愛いすぎて私はいつも何も言えなくなる。
「なんで今、関西弁いれた!?笑笑」
「え。なんとなく!笑笑」
いつもどーり、こんなトークで歩くのがとても楽しいと感じた。
「いよいよ。うちらも高校生だね!うち、そろそろ彼氏欲しいなー....。」
いやいや。あなた中学の時、告られまくってたけど誰一人とOKしたことないじゃん。
彼氏作ろうと思えば作れるくせに。この可愛いやつは。
「は、春月っ!心の声がだだ漏れだけど?笑笑」
と夏夢に爆笑された。
「あーっ!もう!そんなに笑わなくてもいーじゃん!どーせ、私は一生彼氏なんてできないもん。」
夏夢と比べて私は可愛くないから夏夢の可愛さが羨ましい。
「何言ってんの!?うちの倍以上、春月は中学の時に告られまくってたじゃん!!!!!!
でも春月には初恋のそらくんがいるもんねー♡」
「こ、こらー!夏夢!そらくんはもう会えないかもしれないじゃん!
ここの高校でいい人いたらいいな。うちもそろそろさ、そらくん以外にも好きな人とか作ってみたい」
そらくんは会えたらいいなってだけでよくわからない。好きとかこの歳にまでなって残ってるのかなー?
自分でもわかんないや。
話してたらいつのまにか学校に着いた。
「うぉーっし!ハッピーライフが始まるぞぉー!」
夏夢が楽しそうに言った。
クラスは夏夢と一緒だった。ほんと嬉しい!
私の席は窓際の一番後ろ。とても最高な特等席だー!
夏夢は残念ながらも窓際の一番前。どんまい....!
隣の席の子をちらっと見た。黒髪で目が大きくてイケメンって感じの男の子。でもちょっと怖い。
保育園のころと比べて男の子と話すのは苦手になった。
そんなこと考えてたら隣の子が話しかけてきた。
「なぁ。お前さ、どっかで見たことある気がするんだけどどっかで会ったけ?」
と聞いてきた。イケメンだけど会ったことはないと思うんだけどな....。
「え。えっと....。私は会ったことないと思うよ?気のせいじゃないかな?」
笑顔でニコってして答えた。
そしたらそのイケメンの男の子の顔が赤くなった。暑いのかな?
「あーあ。春月。また男を惚れさして。」
え。私はただ話してただけなんだけど。それに惚れたとかあるわけないじゃん。男の子の目をハートにするのはいつも夏夢だもん。
「えー!?夏夢が来たからこの男の子照れちゃったんだよ!!!!!!そうだよね?」
「この天然娘は....。」
私、隣の男の子にいきなり照れちゃったとか聞いちゃった。どうしよ。怒ってないかな....。
「え。うん。まー。2人とも可愛ね。名前なんて言うの?俺は工藤 優悠(くどう ゆう)」
怒ってない。よかったー!普通に話しかけてくれた。
「全然可愛くないからー!!!!!!男の子ってお世辞ほんと上手だよねー、笑笑 」
「ま、いいや。で、うちの名前は新川夏夢!なつめでもなつでも好きなように呼んで!」
夏夢、自己紹介するの早い....!私、こういうの自分からパッて言えないタイプなんだよねー…
「おっけー!なつ!んで、お前は?」
「あ。え、えっと。私は佐藤春月です....!呼び方は春月とかはーちゃんとかって呼ばれてるからお好きな ようにどーぞっ!」
ちゃんと、言えた。一安心。工藤くんのお友達もいたのでその子も自己紹介をしてきた。
「んじゃ。ついでにおっれもー♪俺は菊池 裕希(きくち ゆうき)」
「優悠とは幼馴染みで、名前もちょっと似てるだろー♪」
とても明るい人。菊池くんの第一印象はそれ。工藤くんは怖いだった。
でも2人ともいい人そう。仲良くできるといいな。
「こいつとは腐れ縁ってやつだよ。ほんとしつこいわ、笑笑」
「しつこいってなんだよ!お前が俺と一緒にいたいんだろ?笑笑」
私達はとても笑った。そしてこの4人でつるむようになった。
ある日のこと。
いつもは4人で学校が終わってから帰ったり遊んでたりしていた。
でも今日は夏夢は委員会。菊池くんは先生からの呼び出し。
それで今日は工藤くんと2人だけ。
そして今は2人でずっと行きたかった、最近できた美味しいアイスが売っているところに来ている。
「工藤くん、何にするー?」
「ん。俺はー。じゃあ、チョコ♪」
「工藤くん、甘いの好きなんだ!じゃあ、私はバニラにしよーっ!」
「俺、結構甘党だぜ!甘いのはよく食べるなー!」
そんな会話をしながらアイスを食べた。
「おっし。帰るか。あ。でも帰っても暇だわ!笑 」
「春月!俺の家、遊びに来ない?」
男の子の家にお招きされたのは初めてだ。でも私も暇だし行ってみようかな。
「うんっ!行きたい!」
「よし。決定だな。行くぞ!」
「うん!!!!!!」
工藤くんの家はとても大きくて立派だった。ほとんど外の家の壁は白でシンプルだけどとてもオシャレ。
「すごいっ!工藤くんの家、綺麗だね!」
「そ、そうか?とりあえず、家の中入ろーぜっ」
「お、おじゃましまーす!」
「あらー。可愛いお客さんを連れてきたね。優悠。」
綺麗な女の人が家の中から出てきた。とても大きいくりくりした目にすらっとした鼻。
誰が見ても綺麗と思うような人だった。
「隣の席の佐藤春月。母さん。なんかお茶とか用意してくれ。」
「....。佐藤春月!? え!?えーっ!?」
この綺麗な方は工藤くんのお母さんだったみたい。工藤くんのお母さんが私の名前を聞いていきなり大き
な声を出した。
「あ、あの。はるちゃん?」
「は、はい。初めまして。春月です!いつも工藤くんとは仲良くさせて貰っています。」
「はるちゃんっ!覚えてない?保育園のとき一緒だったそらって男の子!」
いきなり工藤くんのお母さんからそらくんの名前が出てきてとても驚いた。な、なんで....。
「え。そらくん、覚えてますよ?でもどうして工藤くんのお母さんが....?」
「ちょ、ちょっと待ってね!そ、そらーっ!そらー!」
工藤くんのお母さんが2階に誰かを呼びに行った。そして工藤くんのお母さんと一緒に階段から降りてき
た子は....。
「そ、そらくん....?」
そこにいたのは保育園の時よりも大人びた顔になったそらくんだった。
一目見ただけでわかった。初恋の男の子だもん。
工藤くんに似ているけど可愛い容姿は変わらなくてイケメンというよりも可愛い子。
「は、はーちゃんっ!」
私の名前を呼びながらそらくんに抱きしめられた。
「そらくーんっ!久しぶりー!でも、く、くるしぃーぃー!」
そらくんは私を離しくれて少しだけ焦ったような顔をした。
「ご、ごめんっ!」
相変わらず可愛いなー。
「え。ってことはそらくんは工藤くんの弟?」
「うん!工藤 蒼月(くどう そら)」
思い出した。わたし達の名前にはどちらにも月って漢字が入ってるねって保育園の時話したんだ。
それで蒼月くんと運命だねとか。保育園の時の今では恥ずかしい思い出が蘇ってきた。
「俺も思い出したよ。どっかで見たことあると思ったら俺らがまだちっさい時に蒼月がいつも話してて
春月の写真とか見せてきたんだ。」
そんなに小さい頃から私のこと話してくれてたんだ。すごく嬉しくなった。
でも私の気持ちは複雑。私は今、初恋の男の子に再開した。今は?
私は今はそらくんが好きなの?保育園の時の恋愛感情なんてよくわからない。
でもそらくんと再開して嬉しすぎて涙が出そうで胸がぎゅーってして....。
この胸のぎゅーって気持ちは何?
そんなことを考えていたら、そらくんのお母さんが
「とりあえず、お茶でもしましょ♪感動の再開ですしね♪」
「ん。そうだな。」
工藤くんが返事をして私も家の中に入った。
蒼月くんのお母さんは紅茶とクッキーを用意してくれた。とても美味しかった。
「ねね!はーちゃんっ!」
「どうしたの....?」
蒼月くんに話しかけられ振り向いた。
「はーちゃんさ、保育園の時よりもすごく美人になったよねー!」
私は今日、高校生になった。
名前は佐藤 春月(さとう はる)。
結構、どこにでもいそうな名前。嫌いでもないけどそこまで好んでいるわけでもなく....。
そして私は今、私のこれから通う高校に向かうため歩いているところ。
「はーるーぅぅぅーーーーーーーーっ!!!!!!なんで置いてくのさ!!!!!!ひっどーい!うちおこだよ!」
騒ぎながら走ってきたこのうるさくて可愛い女の子は私の小学校からの親友。新川 夏夢(しんかわ なつめ)
顔は可愛いくせにとにかくうるさい。
「朝からうるさいなー!近所迷惑!てか、ちゃんと夏夢の家にいったよ!でもね夏夢が寝てて起きなかったから先に行ってるよって私言ったもん!!!!!!」
「それでも叩き起こしてくれたっていいじゃん?うち春月と学校行くの好きやねん。」
こんな可愛い顔で好きやねんとか言われたら可愛いすぎて私はいつも何も言えなくなる。
「なんで今、関西弁いれた!?笑笑」
「え。なんとなく!笑笑」
いつもどーり、こんなトークで歩くのがとても楽しいと感じた。
「いよいよ。うちらも高校生だね!うち、そろそろ彼氏欲しいなー....。」
いやいや。あなた中学の時、告られまくってたけど誰一人とOKしたことないじゃん。
彼氏作ろうと思えば作れるくせに。この可愛いやつは。
「は、春月っ!心の声がだだ漏れだけど?笑笑」
と夏夢に爆笑された。
「あーっ!もう!そんなに笑わなくてもいーじゃん!どーせ、私は一生彼氏なんてできないもん。」
夏夢と比べて私は可愛くないから夏夢の可愛さが羨ましい。
「何言ってんの!?うちの倍以上、春月は中学の時に告られまくってたじゃん!!!!!!
でも春月には初恋のそらくんがいるもんねー♡」
「こ、こらー!夏夢!そらくんはもう会えないかもしれないじゃん!
ここの高校でいい人いたらいいな。うちもそろそろさ、そらくん以外にも好きな人とか作ってみたい」
そらくんは会えたらいいなってだけでよくわからない。好きとかこの歳にまでなって残ってるのかなー?
自分でもわかんないや。
話してたらいつのまにか学校に着いた。
「うぉーっし!ハッピーライフが始まるぞぉー!」
夏夢が楽しそうに言った。
クラスは夏夢と一緒だった。ほんと嬉しい!
私の席は窓際の一番後ろ。とても最高な特等席だー!
夏夢は残念ながらも窓際の一番前。どんまい....!
隣の席の子をちらっと見た。黒髪で目が大きくてイケメンって感じの男の子。でもちょっと怖い。
保育園のころと比べて男の子と話すのは苦手になった。
そんなこと考えてたら隣の子が話しかけてきた。
「なぁ。お前さ、どっかで見たことある気がするんだけどどっかで会ったけ?」
と聞いてきた。イケメンだけど会ったことはないと思うんだけどな....。
「え。えっと....。私は会ったことないと思うよ?気のせいじゃないかな?」
笑顔でニコってして答えた。
そしたらそのイケメンの男の子の顔が赤くなった。暑いのかな?
「あーあ。春月。また男を惚れさして。」
え。私はただ話してただけなんだけど。それに惚れたとかあるわけないじゃん。男の子の目をハートにするのはいつも夏夢だもん。
「えー!?夏夢が来たからこの男の子照れちゃったんだよ!!!!!!そうだよね?」
「この天然娘は....。」
私、隣の男の子にいきなり照れちゃったとか聞いちゃった。どうしよ。怒ってないかな....。
「え。うん。まー。2人とも可愛ね。名前なんて言うの?俺は工藤 優悠(くどう ゆう)」
怒ってない。よかったー!普通に話しかけてくれた。
「全然可愛くないからー!!!!!!男の子ってお世辞ほんと上手だよねー、笑笑 」
「ま、いいや。で、うちの名前は新川夏夢!なつめでもなつでも好きなように呼んで!」
夏夢、自己紹介するの早い....!私、こういうの自分からパッて言えないタイプなんだよねー…
「おっけー!なつ!んで、お前は?」
「あ。え、えっと。私は佐藤春月です....!呼び方は春月とかはーちゃんとかって呼ばれてるからお好きな ようにどーぞっ!」
ちゃんと、言えた。一安心。工藤くんのお友達もいたのでその子も自己紹介をしてきた。
「んじゃ。ついでにおっれもー♪俺は菊池 裕希(きくち ゆうき)」
「優悠とは幼馴染みで、名前もちょっと似てるだろー♪」
とても明るい人。菊池くんの第一印象はそれ。工藤くんは怖いだった。
でも2人ともいい人そう。仲良くできるといいな。
「こいつとは腐れ縁ってやつだよ。ほんとしつこいわ、笑笑」
「しつこいってなんだよ!お前が俺と一緒にいたいんだろ?笑笑」
私達はとても笑った。そしてこの4人でつるむようになった。
ある日のこと。
いつもは4人で学校が終わってから帰ったり遊んでたりしていた。
でも今日は夏夢は委員会。菊池くんは先生からの呼び出し。
それで今日は工藤くんと2人だけ。
そして今は2人でずっと行きたかった、最近できた美味しいアイスが売っているところに来ている。
「工藤くん、何にするー?」
「ん。俺はー。じゃあ、チョコ♪」
「工藤くん、甘いの好きなんだ!じゃあ、私はバニラにしよーっ!」
「俺、結構甘党だぜ!甘いのはよく食べるなー!」
そんな会話をしながらアイスを食べた。
「おっし。帰るか。あ。でも帰っても暇だわ!笑 」
「春月!俺の家、遊びに来ない?」
男の子の家にお招きされたのは初めてだ。でも私も暇だし行ってみようかな。
「うんっ!行きたい!」
「よし。決定だな。行くぞ!」
「うん!!!!!!」
工藤くんの家はとても大きくて立派だった。ほとんど外の家の壁は白でシンプルだけどとてもオシャレ。
「すごいっ!工藤くんの家、綺麗だね!」
「そ、そうか?とりあえず、家の中入ろーぜっ」
「お、おじゃましまーす!」
「あらー。可愛いお客さんを連れてきたね。優悠。」
綺麗な女の人が家の中から出てきた。とても大きいくりくりした目にすらっとした鼻。
誰が見ても綺麗と思うような人だった。
「隣の席の佐藤春月。母さん。なんかお茶とか用意してくれ。」
「....。佐藤春月!? え!?えーっ!?」
この綺麗な方は工藤くんのお母さんだったみたい。工藤くんのお母さんが私の名前を聞いていきなり大き
な声を出した。
「あ、あの。はるちゃん?」
「は、はい。初めまして。春月です!いつも工藤くんとは仲良くさせて貰っています。」
「はるちゃんっ!覚えてない?保育園のとき一緒だったそらって男の子!」
いきなり工藤くんのお母さんからそらくんの名前が出てきてとても驚いた。な、なんで....。
「え。そらくん、覚えてますよ?でもどうして工藤くんのお母さんが....?」
「ちょ、ちょっと待ってね!そ、そらーっ!そらー!」
工藤くんのお母さんが2階に誰かを呼びに行った。そして工藤くんのお母さんと一緒に階段から降りてき
た子は....。
「そ、そらくん....?」
そこにいたのは保育園の時よりも大人びた顔になったそらくんだった。
一目見ただけでわかった。初恋の男の子だもん。
工藤くんに似ているけど可愛い容姿は変わらなくてイケメンというよりも可愛い子。
「は、はーちゃんっ!」
私の名前を呼びながらそらくんに抱きしめられた。
「そらくーんっ!久しぶりー!でも、く、くるしぃーぃー!」
そらくんは私を離しくれて少しだけ焦ったような顔をした。
「ご、ごめんっ!」
相変わらず可愛いなー。
「え。ってことはそらくんは工藤くんの弟?」
「うん!工藤 蒼月(くどう そら)」
思い出した。わたし達の名前にはどちらにも月って漢字が入ってるねって保育園の時話したんだ。
それで蒼月くんと運命だねとか。保育園の時の今では恥ずかしい思い出が蘇ってきた。
「俺も思い出したよ。どっかで見たことあると思ったら俺らがまだちっさい時に蒼月がいつも話してて
春月の写真とか見せてきたんだ。」
そんなに小さい頃から私のこと話してくれてたんだ。すごく嬉しくなった。
でも私の気持ちは複雑。私は今、初恋の男の子に再開した。今は?
私は今はそらくんが好きなの?保育園の時の恋愛感情なんてよくわからない。
でもそらくんと再開して嬉しすぎて涙が出そうで胸がぎゅーってして....。
この胸のぎゅーって気持ちは何?
そんなことを考えていたら、そらくんのお母さんが
「とりあえず、お茶でもしましょ♪感動の再開ですしね♪」
「ん。そうだな。」
工藤くんが返事をして私も家の中に入った。
蒼月くんのお母さんは紅茶とクッキーを用意してくれた。とても美味しかった。
「ねね!はーちゃんっ!」
「どうしたの....?」
蒼月くんに話しかけられ振り向いた。
「はーちゃんさ、保育園の時よりもすごく美人になったよねー!」