忘れられない位に好きな人
普通の女の子
わたしは小さい頃からなんの取り柄もない普通の女の子だった。
ただ周りの子に比べたらほんの少し裕福で、ほんの少し良い学校に通って、勉強も運動も大して得意なわけでもなくごく一般の平凡な女の子だった。
パパとママはわたしが小さい頃から仲が悪くて中学に上がったぐらいからお互い家にあんまり帰ってくることがなくなった。パパもママもわたしにはわからないと思って外で自由に恋愛してた。
それでも特に非行に走ることもなく、ママが言う通り塾に通い1人でごはんを食べて、親の敷いたレールの上をただただ進んでた。
好きな人がいたこともあったけど、別にだからどうってこともなく、付き合うとかそうゆうこともなくてただ1人で過ごす日常の面白み程度に片思いしてたんだと思う。
そんなつまんない学生生活がただ延々と続いて、なんとなく あーわたしこのまま適当に大学生になって、適当に就職して、適当に結婚して、適当に子供産んで育てて、なんの面白みもないまま死んでいくんだろうなって思ってた。
実際死にたいとも生きたいとも思わない中身が空っぽのわたしだった。