好きになんか、なるもんか!
一章 出会い
…チュンチュンチュンチュン
「はぁ~。朝は気持ちいな」
突然ですが私、桃瀬 命【ももせ みこと】は早朝の学校に居ます!勿論、私以外誰も居ない。少し変わってると思いますがこれが私なのです。
「ん。晴れて良かった…………あれ?」
学校の中庭まで来た時だった。
中庭には大きな木が一本生えてて地面が芝生になっている。その木の後ろから人の足が見えたのだ。
「ももももしかして死体!!?」
ビクビクしながら死体に近付く。
近付いて分かるけどかなりカッコいい。
金髪の髪に何だか無性にエロい首筋。長い足と手。どこか他の男子とは違う。
「…ほ、本当に死んでるのかな」
「勝手に殺すな」
「……死体が蘇ったああぁぁ!!!!」
実際に死体は動き、私を見て笑ってまで居る。いくら馬鹿な私でも死体が蘇るなんて事は無い。
「馬鹿かお前。
俺は最初から死んでねぇし。寝てただけだ」
そう言って男子高校生は大きなアクビをする。しかしこんな場所で寝るなんて家が無いんだろうか?