不良の君に愛を

矢月目線。



俺も綺羅に惚れてた。



雅以外気づいてなかったが。


でも、告白しようとは思わなかった。



「やぁーくん…雅が冷たいよ…」


「雅が起きないの」



「雅…雅…雅ー!!」



人形のように繰り返し同じ言葉を言う綺羅。


見てられなかった。



「やぁーくん…なんで?」



泣きじゃくる綺羅。


「雅は…雅は…もう…いないんだよ…」


「いない?」


「…いない…」



「ぅわぁーーん!!雅ー!!」
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