不良の君に愛を
「…俺、綺羅の家に住む事になったから」
「はっ?」
俺らみんなの声が見事にハモった。
いやいや。
いきなり言われると、反応もデカくなるもんだろーよ。
「おい。龍舞…いきなりなんでた?」
青龍も焦ってるのか、オドオドとしてる。
「お袋が長期滞在で外国に行くらしい。ほんで綺羅の母さんと俺のお袋が友達だったらしくてな」
そんな事か。
もしかすると、両想いも早いんじゃね⁈
この時は、俺ら幹部は、みんなそう思った。