不良の君に愛を


ここのみんな、綺羅の過去を知ってるから、綺羅が来ないのも理解してる。



でも、俺の行動がお前を苦しめたんだな。



ごめんな。



帰り駅まで送ってる最中。



美穂が悪ふざけで腕を組んできた。



俺は、そのまま歩いていた。



これを綺羅がみていたなんて…。



家に帰るとみんなが綺羅の部屋にいた。



親友さんや里津子さんまで。


「放課後、なにしてたの?」


珍しいな。



綺羅が…こんな事聞いてくるなんて。



この時に気付けばよかったんだよな。



「楽達といたよ」


一瞬、綺羅は悲しいそうな顔をした。



俺は部屋に戻った。


みんなが帰るような音がする。


この日から綺羅は、俺を避ける様になった。



2週間後、綺羅が学校を辞めた。



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