乱華Ⅱ
タクのマンションのリビング。
ソファーには右から私、タク、司
テーブルを挟んだその向かい私の前から颯人、正宗、修で座った。
ぐつぐつと煮えたぎる鍋。
タクの強い希望でキムチ鍋になったわけだが…
「あっ!お前それ俺の肉!」
「はぁ?知るかそんなの。早い者勝ちだろーが」
司が狙っていた肉を素早い動きで先に奪い取るタク。
…お前大人気ねぇよ。
ほら、明らかに不貞腐れた顔してるじゃんか。
ムスっとした顔してカシスオレンジを飲み干した司は、次なる肉を狙っている。
「つーかよぉそんなに焦んなくても、肉は死ぬほどあるでしょ〜が〜」
「あっ」
修が目の前のカニを取りながら呆れた顔したと同時、タクの間抜けな声がした。