乱華Ⅱ
eighth
「あーっくそ!!なんでこんな日にまで、ここで過ごすハメになんだよ」
「ん?タクそりゃ俺に言ってんのか?あ?そうだよな?」
「…ちげーっすよ」
「んだとお前、少しは先代をだなぁ…」
「あーハイハイわかりましたから和真さん。ちょっと黙っててくれます?」
「正宗。俺、お前が一番ひでぇって最近思うわ」
「え、和真さん今更ですか?」
年末。今年もあと1日というこの日。
私達は和真さんのお店、ゲンへと来ていた。
時刻は只今午後10時。今年も残り2時間となった今は、お店には和真さんと私たちしかいない。
ちらりと以前も入った個室の中をぐるりと見渡してみる。
テーブルの上はつい先日の鍋パーティーの日のような惨状。
まぁまだ床に転がってないだけマシだとしよう。
みんな食べたいだけ食べて、飲みたいだけ飲んでいい感じに出来上がってる…と思う。
私以外は。