乱華Ⅱ



「あんたにタクの何がわかるっての?
何も知らないくせにふざけた事抜かしてんじゃねぇよ」



目の前の彼女に思いっきり平手打ちをかました私は、これでもかってくらい相手を睨みつける。



彼女の周りには残りの2人がいて、もうやめなよぉ…と彼女を宥めていた。





ブランドなんていってる奴に乱華のみんなの事なんてわかるはずない。


そりゃ見た目は怖いけど本当はみんなお茶目だとか
バイクどんだけ好きなのって突っ込みたくなる位だとか
…どんだけ仲間思いなのかとか。


こんな奴にタクの価値なんてわからない。



口が悪いしいつも修とふざけた事ばっかりするけど、いざって時はちゃんと優しいし、いつも私の事心配してくれてる。


それに…私を守ってくれるのはいつだってタク。





「…おい」


「……」


「おい、唇噛むのやめろっつっただろ」



私の口に無理矢理自分の指を入れて、噛んでいるのをやめさせるタク。



…だって悔しいじゃん!
何も知らないくせに上辺だけ見てもの言ってんじゃねぇよ!!



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