乱華Ⅱ
ガクッと明らかに落ち込む梶さんだけどさ…
だって見た目とかはともかく梶さん優しいのに。
それじゃぁ女の人も怖がるだけでしょ。
余計なお世話かもだけど、もったいないよ。
後ろでギャハハハと笑い飛ばすタク達を無視して、ファミリーカーに乗り込んだ。
席は助手席に正宗。
2列目の奥から颯人、私、タク。
3列目は奥から司、修と座った。
大型のショッピングモールは高速に乗って小一時間程の距離にある。
行きにコンビ二に寄って適当に飲み物やお菓子を買った。
それを車の中で広げて食べる様は、まぁ行儀はよくないよね。
でもなんだかピクニックみたいで、私は楽しかったからよしとする。
高速に乗ってすぐに颯人は眠りの体制に入って、タクと修と司はどこどこのブランドがどうとか話してた。
私はと言うと2列目から前の席に乗り出して梶さんと正宗と話していた。
まぁ正宗は時々スマホや携帯を弄っていたけどね。