乱華Ⅱ




さっさとお会計を済ませ、ショップバックを手にして颯人の元へと行く。



「もういいのか?」


「うん。ここの店員ウザいし。他の所見る」



「そうか」


颯人はそれだけを言って歩き出したから、それに倣って隣を歩いた。

あくびをする姿が横目に入り、そりゃ私の買い物の付き合いとか暇だよねとか思うわけで…




後でお詫びに何か奢ろうかな、なんて。







そもそもなんで私と颯人の2人なのかっていうと

昼食はみんなでしたんだけど、食べ終わってすぐにタクと修と司は3人で買い物へと行ってしまった。




「じゃ俺も梶とちょっと行きたい所あるから、心ちゃんは颯人と買い物楽しんで来てね」



ニコリとエセスマイルを浮かべる正宗に私が何かを言えるハズもなく


この一言で、私は颯人とショッピングする事になったわけ。






「あ、このお店見てもいい?」


「あぁ」




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