乱華Ⅱ
でもそんな理由をこの店員に話すのも面倒くさいのでそのまま「まぁそうですね」とだけ言っておいた。
どこか腑に落ちないような顔をしていた店員だが、いち客の事をそんなに気にはしないようで、そのまま「そうなんですか」と答えてくれた。
そのままラッピングを終えて女性店員から荷物を受け取ろうとしたのだが…
マグカップ7個+αある雑貨屋の荷物は流石に重くて、私1人では持てないと店員もわかってくれていたのか颯人に渡していた。
「…重いよね?ごめん。私も持つから」
ありがとうございましたと言う店員の声を耳にしながら、店を出て行く颯人の後に慌てて続き、荷物の事を謝った。
「いや、別にこんくらい大丈夫だ」
半分持とうとしたが、いいと制される。
颯人は特段怒った様子もなく、私のおでこをコツンと軽く叩いた。
「…ありがと」
「あぁ」
よくよく考えたらこんな荷物になるもの最後に買えば良かったのに…
私頭回らなすぎだろ!!
バカじゃん!!!
心の中で猛反省をした。