乱華Ⅱ




走った事によってバクバク鳴る心臓がさらに早く鳴っている。







だってさっきの人…





「心さん!」って私の事…呼んだ…?







陽炎が私をさん付けで呼ぶなんてありえない。



ただの気のせい?
走っていたし、ハッキリと聞いたわけじゃない…





いや、でもまさか…






本当に彼が私を心さんと呼んだならば…





私の中で生まれた疑問が消化される事はないまま、車は倉庫へと戻って行った。








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