乱華Ⅱ
「んとギャーギャーギャーギャーうるさいねぇ。ガキかあいつらは」
携帯をカチカチと弄りながら俺にのっそり近づいてきた修。
いつもの間延びした感じが少しブレてるのは、今日がクリスマスイヴだからだろう。
パソコンから視線を外してハァ、とため息を一つこぼす。
「いつもは修もあそこにいるんだけどね?」
「まぁ、俺は俺で忙しいってワケよ」
携帯をぷらぷらと見せてへらり笑う修は
、目の奥が笑ってなかったりする。
まだ引きずってんのか?
それともー…
「まぁ何事も程々にしとけよ」
お前は加減を知らないだろ。
パソコンから修へと視線を送ると「へいへい」気のない返事を返してきた。
修はそのまま颯人と司がルート確認しているところへと、のらりくらりしながら歩いて行く
「ちょっ…!おまっやめろ!!」
「なんで?タクが買ってきたんでしょー私が着せてやるわ!」
まだやってたのか…
チラッとそちらへと目を向ければ、ソファーの付近でタクが心ちゃんから無理矢理トナカイを被せられていた。