乱華Ⅱ
その後着々と女関係が派手になって行った俺は無事中学を卒業し、みんなと同じ広陵高校へと入学した。
まぁその卒業までにいろいろあったんだけどな。
タクの髪はオレンジになるし、颯人も金髪のメッシュ入れたし、まぁほかにもいろいろあるんだけどそこは割愛で。
それと同時に颯人とタクは乱華での幹部補佐という位置についた。
高校生活にも随分と慣れた9月
今年も残暑は厳しく、汗でペトリとシャツが肌にくっつく。
まとわりつくような生ぬるい夜風を感じながら歩いていた。
「つーかダリぃ…」
なんで俺が見回りなんかしねぇとなんねぇのよ。
ここらで有名な乱華は表向きはただの走りの好きな連中の集まり。
まぁ実際にはそれ以外に、街の監視、統率、仲裁と治安を守る自衛団みたいな役割も持っていた。
まぁ、一言で言えば街を牛耳ってるのと同じ。
ぶらぶらと繁華街を歩きながら、タバコを吸う。
ぶっちゃけ街のいざこざなんて俺の知ったことじゃねぇし。
まぁ、何事もない事を祈りながら歩いていた時それは起きた。