乱華Ⅱ
ミリの携帯の番号とアドレスをゲットして十数日。
「…きっも」
「修がおかしくなった!」
「…あれがまさかあーなるとはねぇ」
信じられないと付け足した正宗。
おい、聞こえてんぞ。
広陵高校の空き教室。
只今授業中真っ只中なわけだが、俺たちはそこにいた。
昼飯後の授業なんてダリィし。
でも暑いし、涼しい場所がいーし。
別に授業受けなくても颯人のコネで一応卒業出来ることになってるし。
「…で?んなイイ女なのかよその女」
俺にキモいと言ったタクがバカにしたような目を向けてくる。
こいつには絶対にミリの事を話すまいと思う。
…まぁ誰にも話す気なんてないんだけど。
「…まぁね」
「見せろ!」
…ほら、絶対にそう言うと思った。
ミリの話をしてなくてもこうなんだ。
した日にゃぁ絶対俺に着いて回るに決まってる。
…ちなみにミリと会ったのは数回。
ミリの出勤時間前に少し繁華街で話す程度だ。
それ以外はただくだらないメールのやり取りをしているだけ。
ミリの活動時間は大体13時から始まって、明け方に就寝。
ついさっき届いたメールはおはようだった。