乱華Ⅱ
今の総長は俺達の2つ上の高校3年。
榊楓(さかきかえで)という人で
見た目が派手で、適当を絵に描いたような人だ。
本人も派手なものを好み、容姿に加え服装までもが派手なので目立ち方が半端ではなかった。
「で、颯人達はどうした?」
今のこの場にいるのは正宗1人。
まぁ、颯人やタクは幹部補佐なわけだから、ここにいなくてもまぁわかる。
でも司は?
あいつがつまんねーとか言うから来たのに、いねぇじゃんか。
「あぁ、なんか繁華街でケンカあったらしくてさ、それの対応してる」
「…あぁ」
それで正宗はここでパソコンやってるわけか。
ぶっちゃけ正宗のパソコン技術は並外れた能力だと思う。
今の情報担当が抜けたら次は正宗がなるのはほぼ決まっているのだろう。
だからたまに練習がてらこーやって幹部の代わりに情報処理をする。
「修は見てないの?」
繁華街にいたんでしょ?と言わんばかりの目を向けてくる。
「…見てねーな」
「ふーん」
正宗のふーんは全てを見透かした感じがして正直、俺は好きじゃない。