乱華Ⅱ
その後も俺たちは順調だった。
ミリは相変わらずoceanで働いていたけど、出勤前は必ず会っていたし、ミリが会える時はいつも一緒にいた。
何度も一緒に寝たし、何度も身体も重ねた。
俺の腕の中で「好き」と言うミリの声に、何度癒されたか。
好きな女を腕に、朝を迎える事がどんなに幸せか。
この頃の俺は、昔の…ミリと出会う前の遊び回っていた頃の俺とは違っていた。
「そろそろ俺達にも会わせろや」
顔を合わせればよくタク達にもそう言われていた。
付き合って2ヶ月、そろそろミリをタク達に会わせてもいいかな…なんて思っていた。
全てが順調で、全てが幸せだった。
そんな矢先の出来事だった。
ミリが消えたのは。