乱華Ⅱ
それからも少しはマシになったけど、俺は喧嘩を繰り返し、その度に颯人達に仲裁されていた。
こんな事いつまで繰り返すんだって自分でも思ってた。
でも仕方ないだろ?
初めて好きになった女が、いきなり音信不通になれば誰だって戸惑うし、荒れるだろ。
だけどそんな日もこの日で最後だった。
クリスマスイブの日それは起こった。
毎年恒例のクリスマス暴走の日。
昼間特に何かがあるわけでもなく、気晴らしにと俺はタクに誘われるがままに、ツーリングがてら隣街に出かけた。
目的地は隣街にある大型商業施設。
はっきり言ってカップルばっかの場所にタクといる事自体が違和感だったけど、今の俺は気が紛れるなら何だって良かった。