赤い扉(ホラー)
それだけいい、かけだす安田。


しかし、ソラはすぐにその後を追った。


運動神経なら負けない。


「あんたどこ行くのよ、その絵に関係あること?」


「向井さんには関係ありません」


「待ってよ、私もその子見たことあるんだってば」


「ダメです。危険です!」


二人とも徐々にスピードを上げながら、会話を続ける。


安田の方がすでに息を切らしていて、ソラは「で、なんでそんな絵描いたの?」と聞く。


安田は諦めたように大きく息をつき、「わかりません。なんだか手が勝手に動いた感じで……」と、今度はゆっくり歩き始める。


「なんか、ある感じだよね? 私もりえも国方さんも、みんな同じ女の子を見たりしてる」
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