赤い扉(ホラー)
「りえからだ」


見ると、りえからのメールが来ている。


『なんか、目が覚めたら保健室にいるんだけどぉ、外真っ暗だし、なんなのぉ』


そのメールにソラは軽く笑い、もう真っ暗?


と眉を寄せる。


確かに、ここは地下室なので太陽の向きは分からない、けれど、そんなに時間が経ったのか……。


『今、みんなで地下室にいるから、おいで』


ソラはそう返事をし、送信しながら時計を確認する。


「うそ、もう七時?」


驚き、ソラは呟く。


「もうそんな時間ですか?」


安田も、目を見開く。


「そんなもんだろ? お前らがここに来たの六時だったし」
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